広く市民に開放された前庭、その「静と動」の二つの水の流れ、多彩な植込や並木、そして表情豊かなプロムナードが建物のデザインと一体となり、新しい都市環境を創り出している。
松林の斜面に沿って静かに佇む板張りと打放しコンクリートのこの建物は、展望を妨げないよう細心の配慮がされている。
紅殻格子に群青の床、波のように浮かぶ銀板。七色に変化する銀箔のような、妖しの世界に東山の町家がまた一つ蘇った。
魚の遡上への配慮に加えて、景観の向上によって訪れる人々にやすらぎを与え、犀川の魅力がより高まったものとなった。
築100年以上の民家を、伝統的なまちなみをくずすことなく民家から喫茶店・ギャラリーへと改装・再生された。
駅西の発展に伴い大きく変化している街の中で、単純な形態と材料により、ランドマーク的存在となっている。
芝貼の公園を借景に、南庭を囲む形で並ぶ雁行した屋根は横長となった全体にリズムを与え、緑豊かな中に静かに佇んでいる。
敷地の高低差、隣接住宅の状況を考慮に入れ、一軒の住宅からも街なみとしての環境を形成するように計画されている。
既存の松を活かした路地風のアプローチ。土蔵も残すなど、歴史ある彦三に気配りのある和風住宅となっている。
島田清次郎のゆかりの品々を展示する資料館であるが、伝統的な造りで茶屋街のまちなみとの調和が図られている。
蔵のイメージを大切にし、道路に面した地階部分を割石積とすることで、高低差のある周辺環境との調和を図っている。