隣接する家並との関係に気配りしつつ、背後を取り囲む末浄水場や丘陵景観との調和にも配慮した、シンプルな施設づくりと色使いがなされている。
住宅が密集する小立野台地上にあって、広い歩道空間を確保し、圧迫感を軽減する配置と施設計画により、ゆとりのある沿道景観を形成している。
道路沿いに明るく開放感のある建築を連続展開し、キャンパスとしての一体感を生み出すと同時に、周辺街区景観の整えと賑わいの創出に寄与している。
緑多い堀に面する金沢城址黒門前に位置し、伝統的な町家が有する表情と特徴を上手く再現しつつ、周辺環境に同化した商業空間を築いている。
自然ガーデン風のランドスケープで敷地回りを柔らかく囲い、開放的で威圧感を抑えた施設づくりを図るなど、隣接する住宅街区景観との調和に努めている。
本多の森を背景に端正で品位のある建築を築くと共に、都心に静寂な思索の空間を創出し、場所が持つ潜在的な景観資源と魅力を極めて効果的に顕在化している。
遠く日本海と金沢市街をのぞむ優れた眺望景観の場を提供する一方、市街地からも里山丘陵の緑豊かな遠望景観として楽しめる公園づくりがなされている。
本多の森の起伏と同調しながら展開する思索の散歩路として、緑に囲まれた周縁景観の魅力を引き出し、エリアの回遊性の向上にも貢献している。
にし茶屋街の一画に立地するにふさわしく、伝統的な意匠表現に理解を示す修築を行ない、歴史ある街区景観の一層の強化に寄与している。
藩政期からの歩みを持つ木倉町の通りにおいて、かつての商町家の趣きを留める修復がなされ、歴史風情のある街並景観保持への先導的役割が期待される。
金沢の都市景観を安全にゆったりと観賞する機会を生み出すと共に、広域に渡って機能するレンタルシステムとして確立。動的景観としてのデザインの統一も図られている。