ふくよかさとアート感のあるデザインでまちなかの賑わいと憩いを演出し、歩行者の回遊性と滞留性をサポート。まちなみ景観との出会いと触れ合いを促す魅力的なストリートファニチャーネットワークとなっている。
(補足)かつて城下町に賑わいをもたらした北前船をイメージしたベンチであり、帆柱に見立てた支柱のQRコードから観光情報を得ることができる。
ひがし茶屋街の中程に位置。雪害損壊を機に、旧来の外観をほぼそのままに新築・復元し、趣を保った新たな宿泊施設として再生。伝統的建造物群保存地区内における家並の維持・保全を積極的に探る建物となっている。
歴史ある家並風情を感じさせる大野町に立地。改変著しかった外観を中心に、旧来の造りを尊重し、端正で気取りのない昭和初期の町家に修築・再生。固有性のある大野の街並景観の維持に寄与している。
交通量の多い元車交差点近くにあって、壁面線後退や歩道拡幅で四周にゆとりを創出。併せて開放感のある造りで屋内アクテビティが垣間見えるよう図り、沿道都市景観や周辺環境の向上と街区の賑わい強化を果している。
藩政期以来の歴史的な商業地区として各時代の推移を示す建築物が軒を連ねる尾張町の旧北国街道沿いにあって、老朽化した町家に新たに役割を与え修築・再生。時を重ねた街並景観の形成に寄与している。
ローカルさとおしゃれ感を共存したコンパクトな造りが、緑豊かな自然景観に寄り添った気負いのない佇まいを為し、同時に山里の小さな温泉街特有の風情を持つ界隈景観に馴染んだものとなっている。
多くの寺院や伝統的町家が連なる寺町台地に立地。高台の場の特性を適確に顕在化し、かつ歴史的な街並のリズムや界隈風情と調和した品格ある現代建築として、金沢の都市景観に新たな魅力と奥深さを積層している。
広々とした犀川河川敷を眺望する高台に建つ。場所が持つ景観特性を効果的に活かし、のどかに自然を享受しながら時を過ごせる場を提供。愛くるしい親しみ感のあるデザインで、郊外部の新たな魅力付けを為している。
伝統的建造物群保存地区の一画に立地。経年変化した建物にカフェ等の新たな機能を与え、界隈に調和した端正で趣のある建築へと再生。保存地区の意義を理解し、適切で魅力ある保全・改修と活用を図っている。
新旧・中小の建物が混在する裏街区に位置。狭小間口の敷地をうまく活用し、伝統的要素とこまやかなスケール感を持つ現代町家風の佇まいを演出。界隈の新たな魅力付けと街区景観整えへの可能性を提示している。
現代的な素材と構築手法を用いつつ和のテイストを感じさせる落ち着きのある表情と、ホテルとしての適度な華やかさを演出。金沢都心軸の賑わい増幅と洗練された都市景観形成に寄与している。